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吾輩は猫である_七 - 8

夏目漱石
日语读物
总共148章(已完结

吾輩は猫である 精彩片段:

七 - 8

「そのはいは感投詞か副詞か、どっちだ」

「どっちですか、そんな馬鹿気た事はどうでもいいじゃありませんか」

「いいものか、これが現に国語家の頭脳を支配している大問題だ」

「あらまあ、猫の鳴き声がですか、いやな事ねえ。だって、猫の鳴き声は日本語じゃあないじゃありませんか」

「それだからさ。それがむずかしい問題なんだよ。比較研究と云うんだ」

「そう」と細君は利口だから、こんな馬鹿な問題には関係しない。「それで、どっちだか分ったんですか」

「重要な問題だからそう急には分らんさ」と例の肴(さかな)をむしゃむしゃ食う。ついでにその隣にある豚と芋(いも)のにころばしを食う。「これは豚だな」「ええ豚でござんす」「ふん」と大軽蔑(だいけいべつ)の調子をもって飲み込んだ。「酒をもう一杯飲もう」と杯(さかずき)を出す。

「今夜はなかなかあがるのね。もう大分(だいぶ)赤くなっていらっしゃいますよ」

「飲むとも――御前世界で一番長い字を知ってるか」

「ええ、前(さき)の関白太政大臣でしょう」

「それは名前だ。長い字を知ってるか」

「字って横文字ですか」

「うん」

「知らないわ、――御酒はもういいでしょう、これで御飯になさいな、ねえ」

作品简介:

夏目漱石《我是猫》日文原版。

1867(慶応3年)、江戶牛込馬場下(現在新宿区喜久井町)に生れる。帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学した。留学中は極度の神経症に悩まされたという。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、「吾輩は猫である」を発表し大評判となる。翌年には「坊っちゃん」「草枕」など次々と話題作を発表。’07年、東大を辞し、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。

作者:夏目漱石

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